会社を設立するためのベストな設立日とはどのような日なのでしょうか。銀行融資のタイミング、税金が有利になる方法など、気を付けるべきポイントがあれば最大限考慮しておきたい…。それが設立日を決めるときに皆さんが気にされることだと思います。ここでは会社設立日を決める時に、気を付けるべきポイントをお伝えしていきます。
会社設立日は平日のみ
まず覚えておいて頂きたいのは「法務局への登記申請日=設立日」ということ。会社設立日は会社設立登記が完了した後、登記申請日が法務局への登記申請が行えるのは法務局が開いている日、ということになりますので一般的には平日となります。したがって登記申請日=会社設立日は平日ということになりますね。記念日のように覚えやすい日をお考えの場合、まずは曜日を確認してみましょう。
銀行の融資(借入)は会社設立の登記が完了した後、本格的に進む
会社を設立し法務局での登記が完了した後でないと、銀行口座は開設することができません。なぜなら銀行口座開設には、会社の登記簿謄本が必要だからです。(法務局へ申請したのち、登記完了し、登記簿謄本を入手するまでに3-5営業日)
また銀行から資金の融資を受けようとしても銀行口座が開設できなければ、銀行での融資審査が開始できません。銀行の融資システムは、銀行口座を開設してはじめて融資審査の書類作成が開始できるからです。融資システムには触れませんが、事前の準備をすることは当然にできますのでご安心を。
「流れ:銀行口座開設→銀行支店で融資審査書類の作成→銀行内の融資審査→融資承認→融資実行」
銀行口座開設から実際に融資を受けれるようになるまでにもある程度の期間がかかります。会社設立後に融資(借入)を検討している場合は、早めに金融機関へ相談をするようにするとよいでしょう。
会社設立日と消費税の免除期間の注意しておきたいポイント
融資(借入)も考えているし、早く形にしたい、一日も早く会社を作りたい…と皆さん考えます。しかしそれには1つ注意が存在します。消費税の免除期間です。消費税の免除期間は、設立日から2年ではなく2会計期間となります。具体的には4月5日に会社を設立した場合、免除期間を最長にするには1期目を「4月5日~3月31日」とするのがよいでしょう。よって通常は設立日の前月末日を決算日として設定する場合が多くなるのがおわかりいただけると思います。
会社設立間もない期間の消費税の取り扱いについては、平成25年に法改正がありました。
(ひと昔前までは、「資本金が1,000万円未満なら消費税は2年間免除になる」と言われていました。)
会社を設立をされる方は、最新の法改正を理解しておきましょう。
上記記事の、「2.7 ❼ 事業年度を決める」の章をご参考ください。
縁起のいい設立日を選ぶ
会社設立日は、会社の誕生日です。縁起の良い日を、会社設立日にする方は非常に多いと感じています。六曜の「大安」は誰もが知る縁起の良い日の代表格です。しかし「大安」よりもレアな縁起の良いとされる吉日をご存知でしょうか。
① 天赦日(てんしゃにち)
② 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
③ 巳の日(みのひ)
①②③の吉日が重なる日は、さらに縁起の良い、運気の上がる日と言われています。
参考:天赦日は、「天赦日.net(http://www.天赦日.net/)」が便利です。
①天赦日(てんしゃにち)
「百神が天に昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)す日」の意味をもち、日本の暦の上で最上の吉日と言われており、年間5~6日しかない貴重な日です。
②一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
「一粒が万倍に膨れ上がる」意味を持ち、1,000円が万倍の1,000万円になれば…等、宝くじ売り場でも良く見る吉日です。しかし逆に借金した1,000円が1,000万円になれば…、この日にお金や物を借りるのは止めておきましょう。
③巳の日(みのひ)
巳は蛇のことです。白蛇は金運の女神や弁財天の遣いともいわれることから、金運の日といわれます。巳の日は12日に一度やってきて、さらに60日周期(年に6~7日)にやってくる己巳(つちのとみ)の日が縁起が良い日とされています。
まとめ
会社を設立する日は、生涯変える事は出来ません。新しい第一歩を踏み出す日です。大胆かつ丁寧に、会社設立の日を迎えたいものですね。
当記事が、会社設立日を決める際の素敵なヒントとなれば幸いです。